今回はちょっとお金の話をしましょう。
ブラック企業の経営者は独立してのし上がってきた人が多くて、そこに至るまでには何度も何度もお金に苦労している人が多いです。
あっ、ブラックな経営者の肩を持つ記事じゃないですよ。
いろいろな経験で未払いをなんとも思わない土台が出来てくる
経験は力だと言うけど・・
お金が貰えなくて下請けさんや材料屋さんに支払いが出来なくなったり、そのお金を肩代わりしてくれる人を探したりして会社を潰さないための動き方ってのをいろいろな経験から熟知しているんです。
漫画なんかにもあるじゃないですか、倒産したのに現金持って逃げるとかね。
中には和議と言って債権者を集めて「払えないので勘弁してくれ」と正々堂々と言い、本来の支払いを20分の1にしてもらったりして凌いで行く人だっているんですよ。
もちろん和議=話し合いみたいな物で、これが通用しなくなると民事再生になったりしてね。
僕はこの全ての環境にいたし、僕自身が債権者になったこともある。
とくに民事再生を出す会社は、会社更生法とは違って今までのバカ経営者が再生していくのでほんと始末が良くない。
未払いがたくさんあってもほとんど無くなる状態になってどちらかと言えばちょっとした破産者と同じで借金は無くならないけど金額が大幅に減るわけで身軽になっちゃうんですよね。
もちろん扱い的には破産と同じような感じで新たな借金は出来ませんけどね。
で、民事再生をする会社ってひどくて、僕には支払いをするんですよ、そんで小声で「他には内緒にしてね、会社がおかしくなっても君にはちゃんと払うから民事再生になっても今まで通りに付き合ってね」とくるわけです。
あっ、僕も一応若いころに独立していたんです。
まぁそれぐらいキツイ事も平気で出来るようになるし、未払いとかそういう部分に関しても免疫力がついてきていて相手への支払いなんて出来なくてもなんとも思わない状態が出来上がるわけです。
バカ経営者に嫌がらせのチャンスを与えるな
だから嫌がらせとしてふざけた社員への給料を未払いにしちゃうなんてことは平然と出来るんですよね。
払わないんじゃないんですよ、大幅に遅らせるんですよ。
払わないと問題になるけど遅れるのは仕方ないと言う解釈ですね。
だって無いものは無いんだから仕方ないじゃないですか・・・
無いと言われたらどうにもならないでしょ?
ここでついカッとなって手を出したりしたら今度は貴方がアウトになりますよ、だから喧嘩しちゃ駄目だし辞めるならキチンと退職しないと暇な経営者に嫌がらせの理由を作ることになるんですね。
ほんの少しだけ嫌な思いもあるでしょうけど、冷静に退職をお願いしますね。
今回のまとめ
人って誰でもそうだろうけど、色々な経験や立ち位置で今まで嫌だったことに慣れてしまうんですね。
過去に独立した経験がある人ならわかると思いますが仕事の支払いって段々慣れてくると麻痺しちゃって少し遅れるぐらいなんとも思わなくなると思うんです。
テレビでやってるパチンコ依存の主婦が最初はドキドキしながら借金しているけど2回目からは普通に借金出来るとか見るとまさにアレと同じなんですよね。
最初だけドキドキして次からは普通のこと、経験ってすごいですよね。
未払いにしたって弁護士でも入らない限りそうそう簡単には出しませんよ、だって遅らせているだけですからね。
払わないと問題になるけど払いますから・・・ほんと嫌な人達だよね。